書評

【書評】若手育成の教科書[若手社員の成長を促したいあなたへ]

こんにちは、shiroです。

あなたは

・マネジャーとなる人材がいない

・リーダー候補が不足している

・若手社員が思うように育たない

・若手が受け身で困る

そんな悩みを抱えていませんか?

私も大企業で働いていたときに、若手が思ったように育たず困っておりました。

今回は、サイバーエージェント常務執行役員CHO 曽山哲人氏の「若手育成の教科書」を購入し読んでみましたので、ご紹介したいと思います。

【結論】本書籍を読むべき人

本書は、 若手育成に関する悩みを解消するための1冊です。

若手育成に悩みを持つ

 ①人材育成について悩みの尽きないマネジャーやリーダー

 ②はじめての「育成」に関わるメンター

また、

 ③早く成長したいと考えている若手社員

にお勧めの書籍です。

本書は、若手が育つ組織作りや「抜擢」が必要ですから、年功序列である公務員や時間をかけて成長させる大企業の場合だと採用できない気がします。

ですから、若手を早く成長させたいと考えていない会社には適用できません。

内容は、若手が育つ「自走サイクル」を整えることが書かれています。

自走サイクルは、

1.抜擢:期待をかけること。

2、決断:意思決定によって決断経験を増やす

3、失敗:必要不可欠なプロセスと理解する

4、学習:失敗を次の経験に活かす

の4つで構成されています。

本書の凄いところは、約300ページに渡り主張が一貫しており、かつ具体的であるということだと思います。

「優秀な若手が沢山入社するから、若手の登用が可能」

「サイバーエージェントだから、抜擢人事ができる」

と言ったことはなく、年功序列で抜擢することができないという場合でなければ実践可能だと思います。

組織として、「若手が自分で成長できる自走環境を整えたい」

若手社員として、「成長実感という根拠のある自身を得たい」

そんな悩みをもつ人が、読むと良い書籍です。

若手育成の教科書 サイバーエージェント式 人が育つ「抜擢メソッド」 [ 曽山 哲人 ]

書籍の紹介

本書は、若手が自走する環境づくりをするために具体的な方法を示した1冊です。

本書は、第1章~第5章に分けられています。

第1章:「言わせて、やらせる。」で人は育つ

第2章:抜擢「期待をかける」と自分から動き出す

第3章:決断「決断経験」で大きく成長する

第4章:失敗「成長のプロセス」ととらえる

第5章:学習 課題を見つけて次の抜擢につなげる

本書のテーマは「若手が育つ」です。「若手を育てる」ではありません。

一人一人が仕事を通じて自ら成長し、成果を上げることをゴールとしています。

それには、

・若手が勝手に育つ「自走サイクル」を理解すること

・基本ルールは「言わせて、やらせる」こと

・若手が積極的に意思表明できるような環境を作り上げること

・決断経験で若手を成長させること

・失敗経験という貴重な「財産」を与えること

・課題を見つけて次の抜擢につなげること

などが書かれています。

こんな会社であれば挑戦できるだろうと思えるような内容でした。

所感

本書籍を読んだ感想です。

全体の感想

本書は、一貫して若手を成長させるにはどうしたら良いかということが書かれています。

内容もその通りだと共感できることが多く、実績ある人が言うことは参考になるなぁと思いました。

本書の評判が良いのがよくわかります。

若手の育成だけではなく、会社の在り方や若手社員として立ち振る舞いなど参考になることが多いですね。

反面、残念だったのは、年功序列の会社ではどうしても採用できない内容であったことですね。

年功序列の会社でも若手が育ってほしいという気持ちはあります。

しかし、会社の風土や雰囲気を変える気がないので、抜擢のしようがありません。

現在は、時代の流れが速くなっています。

変化の速度が速い時代を生き抜くには、企業が変わる努力をしなければなりません。

今、変われない企業が生き残ることがないのですから、大企業であっても危機感を感じるべきだと思います。

若手を抜擢すること

私が働いていた大企業でも、なかなか若手が成長しないということが言われておりました。

なかなか若手が成長しない状況であったため、「中堅社員の教育が悪いせいだ」と言われたことがあります。

それには、年々要求される社内の品質レベルが上がったこともあり、若手社員に仕事をさせない環境を作ってしまった会社にも問題があったのではないかと思っています。

年功序列で抜擢することができない制度でもあったため、本書での内容を採用することができませんでした。

私も、若手を成長させるには言わせてやらせることだと考えており、失敗を恐れずに仕事をすること、失敗しても相手を責めないことが大切だと思います。

成果に対する考え方

私が働いていた大企業では、評価が加点方式というよりは、減点方式だったのではないかと思います。

そのため、社員が挑戦することはまずありませんでした。自分ができる仕事をたんたんとこなすといった感じです。

新しいことに挑戦しないのですから、当然スキルが身に付かない人が大勢いました。

成果を出せば正しく評価することが大切なのでしょう。

まとめ

本書は、

若手育成に悩みを持つ

 ①人材育成について悩みの尽きないマネジャーやリーダー

 ②はじめての「育成」に関わるメンター

また、

 ③早く成長したいと考えている若手社員

にお勧めの書籍です。

若手の育成だけではなく、会社の在り方や若手社員として立ち振る舞いなど参考になることが多く、評判の良い1冊です。

本書の概要としては、

①若手が勝手に育つ「自走サイクル」を理解すること

②若手が積極的に意思表明できるような環境を作り上げること

③決断経験で若手を成長させること

④失敗経験という貴重な「財産」を与えること

⑤課題を見つけて次の抜擢につなげること

などが記載されており、どれも参考になる内容です。

若手育成に悩んでいる方はぜひ読んでみて欲しいと思います。

若手育成の教科書 サイバーエージェント式 人が育つ「抜擢メソッド」 [ 曽山 哲人 ]