こんにちは、shiroです。
今回は、大企業で働いていて感じた良かったこと・悪かったことについてお話します。
良かったこと5選
高い収入が得られる&福利厚生が良い
大企業は、中小企業と比べると給与・賞与ともに高いです。
定年時の退職金制度についても規定がしっかり設けられていて、お金に関する心配事はありませんでした。
また、福利厚生が良く社宅の完備または家賃の補助など、様々な面で優遇されていたため、結果として出費が少なくなります。
私の場合は、社宅に住んでいましたので家賃の補助はありませんでしたが、社宅費が安く、妻(別会社です。)の家賃手当の方が高かったこともあり、住むだけで収入増になっておりました。
その他には、フレックスタイム制や時間有休など、個人の事情に合わせて融通の効く勤務体系を取ることができます。
少し悪いところで言えば、友人との会話でお金に関する話ができなかったことでしょうか。
飲み会になると、仕事での愚痴を聞くことになるのですが、収入面での妬みを受けます。
ですから、お金に関する会話は控えるのですが、結局お前は良いよなというような話になり矛先がこちらに向かうこともありましたね。
教育制度が充実している
人材育成のための研修、ビジネスマナーや資格取得をするための支援制度など、教育制度が充実しています。
また、入社後すぐに成果を求められることがありませんでしたので、晩成型の人でも活躍できる環境が整えられていると感じました。
マニュアルがしっかり作られており、自分から学ぶこともできますし、先輩達も仕事を丁寧に教えてくれます。
社会的な信用が高い
大企業は経営基盤が安定しており、年収も高い水準にありますので、住宅ローンなどの高額ローンの審査が通りやすくなります。
カード審査も通りやすいと感じました。私の場合は、カード審査に通らなかったことは一度もありません。
会社名と勤続年数を伝えただけで、数分後にはカード審査に合格するような感じでした。
勤務先や勤続年数も重要な審査項目ですから、大企業に一定期間勤めているだけで信用されるのです。
お手本になる先輩が沢山いる
大企業ですから、社員が多く様々な人と接する機会が与えられます。
例えば、
・リーダーシップがあり仕事のできる人
・仕事はできなくてもみんなに好かれる人
・仕事はできるが横柄な人
・出世欲が強く周りを蹴落とそうとしてくる人
良い意味でも、悪い意味でもお手本になる先輩方が沢山います。
沢山のお手本を見せてもらえるのは、大企業ならではだと思います。
私が見ていた感じでは、仕事だけできる人はどんなに良くても部長止まりで、仕事ができかつ人間性も優れた人が役員になっていた印象です。
モテる
大企業に入るとモテます。
もう少し具体的に言うと、モテるのは20代中盤からですね。
20代前半は経済力を重視する女性が多くありませんので、大企業パワーが通用しません。
20代半ばになると結婚を意識する女性が増加し、経済力もステータスの一部として見られるようになります。
職業で言うと、看護師と保育士からモテるイメージですね。
看護師と保育士は、職場での出会いが期待できない分、合コンをすることが多いのだと思います。
そして、大企業にいると合コンに呼ばれることが多いため、チャンスが増えます。
さらに言えば、看護師の場合だと、看護師より給料の高い男性を望むというケースがあり、条件にマッチするのもモテる理由だと思います。
ただ、大企業で働く男性は真面目な人が多く、つまらないと言われて破局するケースが周りで多かったように思えました。
あくまでも、入口が広いだけですから、中身は重要です。
悪かったこと5選
業務範囲・専門の狭さ
大企業は、業務の細分化が激しく、担当する業務範囲が狭くなります。
また、習得したスキルは社内専用スキルであることが多いと思います。
そのため、社外で評価されるスキルが身につかず、市場価値を高められません。
ですから、長く勤めてしまうと、社外から需要のない人になります。
若いうちは、大企業に入ったということがステータスになるため、転職活動が有利になるようですが、年を重ねるとスキルがない分、不利になります。
その結果、会社にしがみ付くしかなくなるわけです。
配属先、勤務地などの融通が効きにくい
事業規模が大きい分、自分の予想していなかった配属先や勤務地になりやすいと思います。
また、一人一人の意見を聞いていると、組織として統制が取れなくなるため、個人の希望が通りにくい傾向があります。
そのため、自分の望んでいた仕事ができずに、モチベーションが保てないという人もいます。
ですから、大企業で働けるのであれば、仕事内容にこだわりがないという人の方が向いていると思います。
実力が評価されるとは限らない
中小企業やベンチャー企業では、成果主義の評価制度を取り入れている企業が多いです。
一方で、大企業では、年功序列型となっているケースが多い傾向にあります。
年を重ねれば収入が増加しますので、悪いことばかりではありません。
しかし、大企業も会社であり一定の成果が必要になるため、優秀な人は割に合わない仕事をしなければならないことが多々あります。
その結果、優秀な人材が退職してしまうケースがありました。
また、個人の創造性や独創性はほとんど必要とされませんので、やりがいを感じない人もいるでしょう。
私が働いていた会社の人材を見ると、平均値は高く優秀な人材もおりましたが、真の天才と呼ばれる人はいなかったと思います。
無駄が多い&自ら作ったルールで身動きが取れない
縦割りの組織形態と形式を重んじる風土のせいで、意思決定に非常に時間がかかります。
一つの案件を決定するのに、上司の上司のさらに上司まで決済するためのハンコリレーが必要であったり、定例会議が多いなど、意思決定への無駄が多すぎます。
また、マニュアルが必要以上に多く、自ら身動きが取れないようにしてしまうのも、大企業病の一つだと思います。
古いやり方に固執しすぎて、最先端企業の意思決定のスピードについていけません。
昨今は、時代の流れが速く、今までのやり方が通用しなくなってきています。
今まで企業の安定度は、資本金の多さで決まっておりましたが、時代が流れが速い現在では、決断の速さが企業の安定度を決めると言われています。
その点では、世の中の流れから置いていかれるのではないかと思っています。
保守的な社風がある
現状維持が1番だと言う考え方や、昔から伝わるやり方が正しいという思い込みが強く、新しいものを取り入れようとしません。
また、出る杭は打たれるため、チャレンジ精神が強い人は求められていないと思います。
さらには、失敗に対する許容性がありません。
ですから、余計なことはせずに、言われたことだけやれば良いという環境が出来上がります。
他には、腐ったミカンをそのままにしたり臭い物には蓋をする傾向があります。
その蓋を開けるのは社内ではなく、報道などの社外からの声があってようやく、問題の解決に取り掛かることもあります。