働き方

【転職】大企業を早く辞めた方が良い理由[経験談]

こんにちは、shiroです。

今回は、大企業に10年以上働いた経験から、大企業を早く辞めた方が良い理由について野球を例にしてお伝えします。

結論

大企業で働くと業務の細分化により特定の業務しかできなくなります。

また、社内専用スキルばかり身に付き、他社では通用しないスキルのみ習得することになります。

そのため、大企業を辞める場合には、早めに決断することが重要です。判断が遅くなるほど、転職することが難しくなるでしょう。

また、大企業ほど体質等は変わりにくい傾向がありますので、肌に合わない場合には、早めに辞めることをお勧めします。

ただし、何となく退職するというのは止めた方が良いです。

中小企業より給料面や福利厚生で優遇されていますから、下手に転職すると後悔することになります。

大企業に入る人はどんな人?

大企業に入る人は、高校や大学で良い成績を得ていた人になります。

スポーツで言えば、運動神経が良くどのようなスポーツをしてもある程度活躍できる人ですね。

ですから、大企業に入る多くの者は、基本的に高校や大学で能力が優れていたことになります。

長年、大企業に勤めておりましたが、入社してくる者は能力が高い人が多いというのは間違いありません。

ですが、時間が経過するつれ、平凡な人になります。

これは、大企業特有の業務細分化により、自社以外では活躍ができない人材となってくるからです。

この状態を野球を例にしてお伝えしたいと思います。

大企業がやっていることを野球に例えると

大企業に入社する人は、総合職または一般職に分かれると思います。

総合職

総合職の人は、企業活動の中心となる業務に携わっています。

将来的に、管理職になることを期待されている幹部候補であるため、様々な職種を経験することが一般的です。

スポーツで例えるなら、スポーツ全般を得意としている一方で、特定のスポーツのスペシャリストになりません。

大企業ではエリートですが、特定のスポーツに優れる訳ではありませんので、プロ野球選手にはなれません。

技術職

技術職の方は、工場等の製造技術者や開発技術者に当たります。

一概には言えませんが、大企業の場合、開発部門と製造部門は分かれますし、部門の中でもさらに細分化されます。

開発部門で言えば、機能面での検討や素材の選定、デザインの決定、お客さんの傾向分析を行う専門のチームなど、様々な分野に細分化され、課やグループなどに分かれていきます。

製造部門も1人で職人が製作していくのではなく、工場の稼働状況を監視する者、機械のメンテナンスをする者、品質を管理するものなどに細分化が行われます。

中小企業では、1人の職人が全ての業務に携わるなどがありますが、大企業では細分化されるため、特定の仕事しかできなくなります。

スポーツで例えるなら、野球をやっている可能性はありますが、ここでも細分化されます。

大企業特有の業務細分化により、野球の選手で言えば、バッティングが得意な選手、走塁が得意な選手などに分かれてきます。

バッティングが得意な選手は、ピンチヒッターやDHで活躍させますし、走塁が得意な選手については、2塁や3塁にランナーがいるときに代走として活躍させるのです。

まだ選手として仕事をしていれば良いのですが、品質管理などを長年経験する者もいます。

品質管理などのサポート部門に配属された者は、野球で言えば専属のバッティングピッチャーと考えれば良いでしょうか。

本来の野球の場合は、引退後にバッティングピッチャーになることが多いでしょうが、大企業は違います。

実際に、チームとしてバッティングピッチャーを雇っている形なのです。

ですから、大企業にはバッティングピッチャーを20年間勤めている者がいて、会社で1番のバッティングピッチャーになっています。

勿論、バッティングピッチャーは試合に参加できませんので、プロ野球選手になることはありませんし、野球が上手になることもありません。

そのため、技術職の人もプロ野球選手にはなれません。

一般職

野球で言えば広報活動などが当たるでしょうか。

野球関連で言えば、野球場の清掃や、ビールの売り子、ボールボーイのような仕事をしている人になると思います。

野球関連で働いている人は、実際には球場が雇っているのだと思いますが、大企業の多くは、関連する業務も含めて一括して大企業で行っています。

この場合も、野球に携わっていたとは言えるのですが、一般にイメージする仕事とかけ離れていると言えます。

中小企業の求めている人材と大企業で働く社員との違い

中小企業は、走攻守のバランスが取れた野球選手を求めています。

事業規模から考えて、野球チームの人数が10人しかいない中で、野球の試合をしなければならなくなることもあるでしょう。

そうなると、ある程度何でもできる選手が必要になります。

中小企業に入る人材は運動神経が優れている者が多いとは言えませんが、新卒の頃より野球を練習させます。

ですから、結果として優れた野球選手として育つのです。

ここで、大企業の育て方と中小企業の需要を考えてみます。

総合職の場合

総合職の人は、スポーツ全般が得意ですが、野球に専念していた訳ではありません。

若い頃であれば、中小企業としても運動神経の良い選手を育てたいという気持ちがありますので、需要があります。

しかし、年を重ねると、いくら運動神経が良くとも野球をやってこなかった人は、長年野球をやっていた人よりも上手なはずがありません。

ですから、30代後半ぐらいになると中小企業も必要としていません。

ですので、辞めるとしたら早い方が良いと考えています。

実際に伸びていくスキルは、スポーツ全般のコメンテーターといったところです。

技術職の場合

技術職の人は転職を考えた場合には、最悪だと思います。

若いうちであれば第ニ新卒として、需要があります。

しかし、ある程度年を重ねると、一つだけ能力が秀でている人を使う余裕が中小企業にはないため、需要がまるっきりありません。

さらに、サポート部門にいた場合は、職種が限られてくることもあり最悪です。

ですから、技術職でサポート部門に配属された場合は、会社に残るべきなのか早めに辞めるか考えた方が良いと思っています。

一般職の場合

一般職は、まだ需要があると思います。

一般事務なのか営業事務なのかにもよりますが、基本的にどの会社でも絶対に必要だからです。

そういう意味では、職種を選ばない分、転職できる可能性は残されていると言えるでしょう。

ただし、転職すると給料が大幅に減少しますし、業務内容が大きく変わるとも思えないため、事情がない場合は辞めない方が良いと思います。

どうしても転職しなければならない理由がある場合については、転職するチャンスがあると言うことです。

最終的な結論

大企業で長く働いた場合には、転職が難しくなります。

・総合職の場合 

 様々な仕事を経験できるが、特化することはないため、他社では使えない人材となる。

・技術職

 ①大企業特有の細分化により、極一部の能力だけ秀でることになる。

 ②中小企業が求めているような何でもできる人材とはならず、転職が難しい。

・一般職

 ①一般事務や営業事務などどの会社でも必要であるため、転職することは可能。

 ②給料や福利厚生などを考慮すれば、辞めるのは損になる可能性が高い。

以上から、大企業を辞めるのであれば早い方が良いでしょう。

ただし、何となく辞めてしまうと後悔するため、しっかり計画してから辞めるようにしましょう。