こんにちは、shiroです。
この記事では、私が10年以上勤めた会社を辞めた理由についてお話します。
夢があったから
私には夢があります。
それは、海外の歴史や文化に触れて生きていくことです。
昔から、歴史や海外の文化に興味があった私ですが、初めて海外旅行に行った時に、「これだ!!」と自分のやりたかったことがわかりました。
私は、新卒の頃から大企業に勤めていたため、会社に残れば一生安泰であることは間違いありません。
また、家族のことを考えれば、会社に残るべきだということも理解しておりました。
けれども、会社に長く勤めていると夢から遠ざかっていきます。
年を重ねるにつれ、このままで良いのだろうか?という気持ちが芽生え始めました。
クレヨンしんちゃんでも使われた台詞に、高橋歩さんの「夢は逃げない。逃げるのはいつも自分だ。」という名言があります。
年を重ねると賢く生きようとします。本当に自分がやりたいことや夢を追いかけることを諦めてしまいます。
・人生なんてこんなものだ
・良い会社に入れたし、結婚もできた。だから自分は幸せなんだ
とか、自分が納得する理由を精一杯探すようになります。
これが、ダメなんだと思うようになりました。
・今の自分を昔の自分が見て、尊敬できるだろうか?
・今の自分は楽しいと感じているのだろうか?
そう考えているうちに、「退職」という2文字が浮かび上がってきました。
ワーク・ライフ・バランスの実現が難しいから
ワーク・ライフ・バランスとは、仕事もプライベートもどちらも充実させる働き方、生き方のことです。
私は社会人になってから、プライベートの時間もほとんど仕事のことを考えていました。
例えば、
・効率的に仕事をするにはどうしたら良いだろうか?
・期限に間に合いそうにない仕事をどうやって片づけるか?
・後輩の教育をどのように行うか?
などですね。
大企業には優秀な人材が沢山入ってきます。
私は能力が高い方ではなかったので、プライベートの時間にも仕事のことを考えなければ、スムーズに仕事を進めることができなくなっていました。
おそらく、会社に残っていれば一生仕事のことを考えなければならなかったでしょう。
人生の割合は、何歳まで生きるかによって変わりますが、睡眠で約30%、仕事や教育で約15%、プライベートで約55%程度であると言われます。
その中で、プライベートの時間が仕事の時間となっていたこともあり、人生=仕事のような感じになっていました。
このまま定年退職を迎えると、何も残らないことが予想できました。
人生の最後に「俺は何をしていたんだ。」と後悔したくないと考えた結果、夢に向かって努力することにしました。
スキルを習得できないから
私の配属された部門は、人事異動がほぼない所でした。
大企業の中で、人事異動がほとんどないのは珍しいのではないでしょうか。
私の部署では、専門性が求められましたので、資格取得やスキルを身に着けるよう努力していました。
あるとき、長年勤めていたベテラン社員が定年退職することになりました。
そのベテラン社員は、いつも頼りがいのある先輩でしたが、定年退職する際に言った言葉が衝撃的でした。
ベテラン社員:
「専門的なスキルを身に着けたけど、他の会社では何の役にも立たない。」
「年齢を重ねたが、スキルがないので転職先がない。」
「他にスキルがないから、会社にしがみ付くしかなかった。」
「辞めた後、生活できるだろうか?」
と、言ったベテラン社員の背中は小さく見えました。
今まで、頑張ってきた先がこれでは報われないなと思ったものです。
他にスキルを習得しないと自分も同じことになると思ったことも、「退職」を考えた要因の一つです。
退職理由を上司へどのように伝えたか
退職を意識してから、実際に上司に話を切り出すまで、どう説明しようか考えました。
インターネットで調べた感じでは、
・退職理由は個人都合であること。
・不平不満を避けること。
・円満退社を目指すこと。
の3つに注意することとなっていました。
明らかに個人都合であり、会社への不平不満はないので、注意点は問題ないと思いました。
しかし、上司へ説明する上で、一番困ったのが夢を追いたいからという理由でした。
コロナ過で海外に行けないのだから、もう少し待ってみたらどうだ?と言われるだろうと予想ができましたので、別にしたい仕事があると言いました。
これも事実ではあるので、嘘ではありません。
退職を伝えた時、上司から言われたのは、
・「安定性のない仕事で大丈夫なのか?」
・「うまくいく見込みがあるのか?」
など、心配してくれました。
また、戻ってきたくなったら、いつでも戻ってきても良いと言って貰えたことに感謝の気持ちで一杯です。
思った以上に円満退社ができたことには驚きました。
直属の上司は10年以上の付き合いなのもあり、説得は無理だと始めから諦めていたのかもしれません。
いずれにしても、すんなりと退職ができました。
たった1回の人生です。
やりたいことをやって、自分が納得のいく人生を歩もうと思っています。